長野に向かうバスの中で、ふっと空を見ると雲のない淡いブルーの中に白く輝かせながら舞う鳥の群れ。
「伝書鳩だね!」。そうか、懐かしいなぁ。
「渋谷の駅周辺の"ドバト"は減ったよね」。
私が六本木に移った頃は、六本木に未だドバトは居なかった。
その後、高速の下を渡って、どんどん増えて行った(と言われている)。数もだが、居る場所も増えた。
「捕まえていいの?」と、中華のお店で働く台湾からの留学生に聞かれてビックリ。
しかも、その後「誰もなんにも言わないから捕まえてお母さんに持って帰ったら、喜んで調理してくれた」と。
最近はその鳩のエサになる『ごみ対策や恐い街ガラス(ハシブトやハシボソガラス)、あるいはエサをあげないでください』キャンペーンでか、その数と居場所が減ったように感じる。空を見ながら…。
と、伝書鳩と言えば、長野に居た頃を思い出した。
近所の子供たちも長野の親戚の近くでも、たくさん飼っていて、夕方に放しては戻ってくるのを自慢し、数を増やしたり、友人にあげていた。
その頃、売れていた歌手も飼っていて、テレビで嬉しそうに話していた。
そして、更に『そう言えば…』なのである。
"手乗り文鳥"というのと、"十姉妹"。赤塚先生じゃないがジュウシマツなのだ。
可愛いと、ツガイで貰うから増えて増えて、もらってくれる人がいなくなる程に流行ったのになぁ。
どうしたんだろう。何処へ行ったんだろう!。
先日、長野駅広場の街路樹に緑のインコがたくさんとまったり舞ったりで、鳴き声もすごかった。
何処からやって来たのだろう。人間が、かなり、ややこしくしとるなぁと感じた。
そろそろ横川に着く頃だ。 目